第2話:チャンスの本質
ゲーム実況で生活する
自由なカリスマ達の効率的システム
時間がないあなたへ:下の方に書き起こしがあります
第1話:選択肢のあくま
赤塚 |
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川澄先生 |
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で、結論から言うと、実際問題、今ある仕事っていう観点で見た場合は、確かに世間で言われている通り、ある程度の仕事は消えてなくなると思うんですよ。
こういう「AIでどういう仕事がなくなるか」ということを考えようと思ったら、当然、「AIに何ができるか」をまず考えて、じゃあどうなるのかと考えた方がいいわけです。
ただ、それ話し出すと長いので、いったん「AIに何ができるか」という詳しい話を飛ばして考えてみるとですよ、まず、なくなる仕事の代表例は、誰でもわかると思うんですが、単純労働ですよね。
ただ、単純労働とは言うんですけど、最近のロボットはもはや単純とは言えないレベルで、できるようになってます。
例えば先生、アマゾンの倉庫のロボットってすごいのいっぱいあるんですけど見たことありますか?
ないです。
いくつか動画公開されてるんでぜひ見てみてください。すごいですよ。「こんな動きするんだ」っていう。
そう、それが典型的で。ロボットを入れただけで、アマゾンの倉庫で働いていた人の雇用が一瞬で消えたわけですよね。
経営という視点で見たら、一回買ったら電気代だけで動く機械の方が当然効率はいいわけですよ。
最近だと無人のコンビニってちょっと前にいよいよ出てきたんですけど。アマゾンが作った。コンビニについてはAIの発展だけが関係あるわけではないけど、実際そういう無人のコンビニっていうのができてきたんですね。
そう。そういう単純労働がまずなくなる仕事の代表です。
次になくなっていくのが、ある程度一般的な正解があるような仕事とか、過去の蓄積とかデータを使って現代に応用するみたいな仕事。こういうのはAIの得意分野なんですね。
ちょっと言われてもイメージがわきにくいかもしれないですけど、例えば弁護士です。弁護士の仕事って、要するに事件のポイントを抽出して関連する法律だったり過去の判例を集めてくることですよね。こういう作業ってもはやAIの方が得意。
実際に、アメリカの弁護士事務所では人間とAIがもはや逆転してるんですね。
どういうことかっていうと、弁護士事務所に雇われている雇われ弁護士の能力がどう判断されるかというとですね、AIが集めてきた資料とどれくらい同じかによって評価されるんですよ。
つまりですよ、AIが探し出した資料を集められた人の方が評価が高いんですね。これちょっとおかしな話というか、立場が逆転しているんですよ。
普通は人間が探し出した方が正解じゃないですか。で、AIがどれくらいそれに近いものを集められるかで、AIの性能を判定すると思うんですが。
研究開発の段階ではそうするんですけど、それができちゃうと立場が逆転するんですね。
AIに評価される弁護士
AIが正解なんですよ。人間がそれに従って評価される。
人がAIの仕事っぷりを評価するんじゃなくて、AIと同じことができる人が評価が高くなる。
で、今ある意味おかしなことをいっていて、そうなってきたら当たり前なんですけど、人がいらないじゃないですか。1人だけ弁護士として法律上の要件を満たすとか責任が取れる人がいればいいわけで、それ以外は機械でできるんですね。
だから、クライアントさんとの対話というか、コミュニケーションスキルを持っていない人はどんどん必要なくなっていくわけです。
そう。で、じゃあこれからAIで仕事がなくなっていったら、どうしたらいいのかっていう話ですよね。
どういう仕事が残っていくのかとか、どういう方向性に進めばいいのか、お子さんにどういう教育をしていくのがいいのかっていう話です。
「仕事がなくなるなくなる」って言ってるだけなら、飲み屋で愚痴をいってるおじさんと同じですよね。どうすればいいのかを考えることが大事です。
これを考えるために、まず視点を少しあげてみたいんですけど、AIの発達って要するに何かということです。
これ1つ言葉を抽象化する、つまり、より一般的にいうと、要するにAIの発達って、技術とかテクノロジーが発達してるっていうことですよね。
当たり前ですけど、今発達しているのってAIの技術だけじゃなくてロボットとか、パソコンとか、そういったテクノロジー全般が発達してますよね。
例えば先生、子供のころ1人1台携帯電話持ってましたか?
いえ笑、持ってないです。
ありえないですよね。
知らない場所に行くのにあらかじめネットで情報を調べて、いい観光地とかホテルを予約して計画するみたいなこと、昔はできなかったわけですよ。
そう、今は当たり前にみなやっているんですけど実際すごいことなんですよね。
王様など大したことはない
多分、100年前の王様、200年前の王様よりも現代の僕たち一般人の方がいい生活をしている。これは間違いない。
で、このテクノロジーの発達っていうのは逆らえない大きな波なんですよ。時代の流れというか。
たまにこれ逆らおうとしてる人いるんですけど、自然に戻るとか。テクノロジー反対とか。そういうのもいんですけど。多分無理なんですよ。逆らえない。
技術で人間が阻害されるとか、仕事がなくなるからといって、じゃあテクノロジーの発達が止まるかといえばたぶん止まらないんです。
そう、ちょっと話がそれるんですけど今、こういう時代の波というか多きな流れっていうのはいつでも必ずあるんですね。
それに逆らっていると、どんどん時代に置いていかれます。そう。時代の波っていうのがあって、それに逆らうのは無駄な労力なんですね。
例えばですよ、昔、産業革命ってありましたよね。教科書で習ったと思うんですけど。
産業革命が始まって、それまで手作業で作っていたものを機械で自動的に作れるようになったわけです。そうすると、その結果、労働者たちが不安に感じ始めたわけですね。
これって、なんか今と似てませんか?
似てますね。
そう、似てるんですよね。テクノロジーの発達で仕事がなくなるんじゃないかって皆不安に感じている。それと同じなんですね。
で、産業革命の頃は何が起こったかっていうと、なんか、ラッダイト運動というのがあったらしいんですよね。教科書によると。
僕、社会のお勉強ができなかったのでいつ習った全く覚えてないのですが、最近本読んでたら書いてあったんで。ラッダイト運動という、噛みそうな名前の運動があったらしい。
要するに労働者たちが自分の仕事がなくなるのを恐れて、工場の機械を壊しまくった、そういう運動だったらしいんですね。
要するに産業革命という大きな時代の波に逆らおうとしたわけです。ではその結果はどうなったかというと言うまでもない。産業革命は逆らっても無駄な波だったわけです。
で、現代のテクノロジーの発達とか浸透っていうのも同じなんですね。
いんですよ、逆らっても。俺は自然に返るとか、テクノロジーになんて頼らないっていうのも面白いかもしれないけど、おすすめはしません。
そうではなくて、産業革命の時も、じゃあどうすればいいのかって考えて、それ、つまり機械を使う側に入った人は莫大な富を築いたわけですよね。
機械を購入して、それで生産する側に回った人っていうのはお金を稼いで、影響力を持って人気者になったわけですよね。
今のテクノロジーに比べたらまだまだやることはあったと思うんですけど、工場の管理とか、人の管理とか。
それでも工場で生産してできたものを売っていたわけですうから、自分は何もしなくていい。自由だったわけですよ。
従業員からは慕われるし影響力があるし、たぶん家族と過ごす時間も持てたと思うんです。
で、おいしいものを食べて、シルクってあったんですかねその時代。シルクのベッドとか。それでぐっすり寝れたと思うんです。
波に逆らわずに、逆に波に乗って、その波を利用した人っていうのは大成功した。支配力を持って、莫大な富を築いたわけです。
現代のテクノロジー化っていうのもまさに同じなんですね。そっくりそのまま同じといっても過言ではないです。
10代の億万長者
今やテクノロジーという波に逆らわず使いこなした人って、いうまでもなくかなり若く億万長者になってますよね。
大体若いと思います。今のテクノロジー企業の社長って。
ちょっと前に日本でもコインチェック騒動というのがありましたけど。仮想通貨が600億円分くらい盗まれたというやつですね。
で、びっくりしたのがそれを返すと言い出したわけなんですよ。保証しますと。それだけ儲かっていたということなんですね。
「仮想通貨なんて最近聞くようになった変なものだし、取引所とかいうのも最近できたばっか。あーあ600億円なんて大変ね。盗まれた人は残念だったわね」と思ってたら、「保証します」とか言い出したわけですよ。
でその社長は27歳だったかな。当時。それくらいなんですよ。もちろん個人の資産と会社の資産は別ですけど、それくらい儲かる会社を作れたということです。
昔は何かビジネスをしようと思ったら、最初にすごいお金が必要で、お店を構えるとか事務所を借りるとか工場を建てるとか。すごい大変だったわけですよ。
それで成功したらよかったけど、失敗したらそれで終わり。借金まみれだった。でも今はそうではないんですね。ほとんどリスクなしに何かを始められるわけです。
だから最近では10代で億万長者になるような少年少女も実際いるんですね。幻ではなくほんとにいるんですよ。
で、今、わかりやすいのでお金の面だけの話をしましたけど、当然お金だけじゃない。ちょっと前ならmixi、今ならtwitterとかfacebook、インスタグラム、YouTubeとかを使って、誰でも情報発信できるわけです。
で、そういうのですごい人気の人がたくさん出てきて、多分ですね、ネット世代の人からしたら、すごい有名なトップのユーチューバーのほうが、テレビに出てる大体の有名人よりも名前知られてると思うんですね。
カリスマ・人気者
テレビに出てる、なんかよくわからないお笑い芸人とか、ほとんど売れてない芸能人よりも、トップのYouTuberの方が明らかに知名度あると思います。
そう、ぴゅーぴゅーと言われてファンがついてて、影響力があって、オフ会とかいったらたくさんの人が集まるわけです。
今、芸能人全然知らない人るし、僕もそうですけど、YouTuberは知ってる人も多い。
そういうのに気づいた一部の、いわゆるテレビに出てる有名人て、最近ユーチューバーとコラボしてたりするんですよ。一緒にYouTubeやってたりするんですね。
逆転してきている。だから使った方がいいんです。
少し話がそれたんですが、今言ったことはAIの発達、テクノロジーの発達っていうのはおそらく逆らえない大きな世の中の波であるということです。
だから逆らうんじゃなくて、その波にのって使う側になった方がお得ということです。そうすれば、お金を稼ぐのも人気者になるのも、成功するのもできるということなんですね。
そう。いいですか。ちょっと話がそれたので戻そうと思うんですが。で、今後AIとかテクノロジーの発達で仕事がなくなるかという話に戻りたいところなんですけど。
その前にですね、もう一つの大きな波の話があります。テクノロジーの発達と合わせてこの波についても知っておかないと、今後仕事がどうなるかっていうのは説明できないので。もう一個の大きな波についてもお話しておきます。
最後に全部つながるので安心して聞いてみてください。
いいですか。もう一つ波があるんですね。テクノロジー化と。じゃあその波は何かといわれると、当たり前なんですけど、聞いたら。
「グローバル化」ですね。
グローバル化、今更かって感じなんですけど。このグローバル化というもの逆らえない時代の大きな波というか、大きな流れの1つなんですね。
ただ、グローバル化と言われていても何となく実感がないというか、いったいどういうことなんだろう、世界が1つになるって何が起こるんだろうという感じだと思う。
要するに、グローバル化というのは、世界が、大きな目で見ると均一化されていくということです。
といっても、これでもまだわかりにくいと思うので、じゃあ今回の仕事という点に着目すると、仕事という点で世界が均一になるというのは、わかりやすい話で言えば、例えば、賃金が世界で同一になるということです。
昔、ユニクロの柳井さんが言っていたのが世界同一賃金というやつなんですね。これ、理屈だけで考えれば、あくまで理屈だけですよ、当たり前なんですよ。
同じ仕事をしてもらうんだったら賃金が同じなのは当たり前なんですよ。「日本の方が物価が高いんですよ」とか言われても知らないんですよ。
「じゃあ物価の安いところに頼むよ」という話になるわけですよね。
で、世界同一賃金とかいうのを言い始めたころっていうのは、その対象はあくまで製造工場で作業する人とか、そういうごく単純な作業だけの話だったんです。
つまり言い方は悪いけど、教育が整っていない発展途上国の、教育水準が低い人でもできる作業だけだったわけですよ。同一賃金の対象っていうのは。
でも今は違うんですよ。発展途上国ていう言葉自体がもう古くて、そういう国もどんどん発展している。教育水準も上がってます。
で、認めたくない人もいまだに多いですけど、すでにアジアの国のいくつかに日本は追い抜かれてるんですよね。
で、そうなったときに、日本の大学に入って飲み会とサークルばっかりやってきた人に月20万円で仕事をしてもらうのか。
それともずっと勉強して、語学もなぜか3か国語とか話せて、必死で働くと。
でも「5万円祖国に仕送りできればそれで十分なんです。祖国の僕の家族は十分贅沢な暮らしができます。」ていう人のどっちを雇うかという話になるんですよね。どう考えても後者なんですよ。
そういう時代にすでになってる。このグローバル化という波もたぶん逆らえない、大きな波なんです。
そう、だから、今グローバル化とテクノロジー化というすごく大きな2つの流れがあると。
特にお子さんはですよ、これからそういう世界に本当に生きていくんだと考えてほしいんです。
ただ、ただですよ。ここまで何となくネガティブな感じというか、そういう時代になってしまう、なってしまったみたいなテイストで話してきたんですが。
究極のチャンス
このグローバル化とテクノロジー化っていうのは、見方を変えたらすごいチャンスなんです。
さっき若い億万長者っていう話をしましたけど、要するにその気になれば世界に飛び出していけるわけですよ。
最新の教育理論
例えば学校に行くにしても、別に日本の学校に行く必要もなくて。例えば先生も最近エリートスクールのこと調べてらっしゃると思うんですけど。
今は世界中にいわゆるエリートスクールもあるし、モンテッソーリとかシュタイナーをはじめとする教育理論を導入した学校っていくらでもあるんですね。
そういうところに子供を入れる親っていうのは当然意識が高いから、そこでのつながり、人脈の価値って計り知れないですよね。
アメリカの有名なエリートスクールって、子供たちそっちのけで親が交流してたりするんですね。
子供も小さいころから世界中の価値観、言語、文化に触れられるわけです。
そういう風なチャンスを手にした子供のこれからの可能性の大きさっていうのを考えると、僕らが子供のころとは比べ物にならないんですよ。
どんな子供たちが育っていくんだろうっていう。その、可能性の方を見てほしいんです。
グローバルエリート
グローバルに、テクノロジーの力を使って、発達理論とかステージ理論を土台にして、どの時期に子供のどの能力が最も伸びるのかとか、学習タイプとかモチベーションタイプとか、そういった教育の科学を駆使して育てられた子供っていうのは、知識も経験も、語学もスキルも全部グローバルレベルなんですよね。
すごいですよね。そういうチャンスがあるんです。
仕事をするにしても、世界中のチャンスにアクセスできる。自分の仕事のために世界中からあらゆるものを集めることができる。
お金も、人も、貴重な情報も、あらゆる資源も、すべて地球規模で集めてくることができるわけです。
こんなにいい時代は当たり前なんですけど過去にはなかったです。
自分の考えをブログとかSNSで発信して、それに共感してくれた人が集まってくるなんてのはありえなかったですよね。ちょっと前までは。
ゲームで年収1億円
それがですよ、今ではゲームの実況配信を垂れ流してお金を稼いでいるYouTuberがいるわけですよ。
そんなのありえなかったわけですよ。昔は。
特に男の子は「ゲームしてるだけでお金もらえたらいいのになー」って1回は思ったことあると思うんですよ。僕も思ったことあるんですよ。例外なくね。
今はそれが現実になってる。
もちろんYouTuberは裏でいろいろ考えて工夫してるし、すごい働いてますけど、あの人たちは。それでも実際、ゲームしているだけでお金を生み出している。
で、しかもですよ、それはもともと有名でテレビに出演してた人っていうわけじゃなくて、今までの世界の基準で言うと全く無名だった人が、ゲーム実況を垂れ流していたらなぜか人気になってお金が稼げちゃったということです。
今お金の話をしましたけど、何かを学ぶのもそうで、今って月に1万円くらい払うとフィリピンの人からスカイプで英語のレッスンを受けられるんですよ。毎日。これもあり得なかったんですよね。
こういう風にグローバル化とテクノロジーの進化が進むと、その波に乗ってすごく大成功していく人がいる一方で、波に逆らおうとする人、ただなんとなく流されている人、それからおぼれている人。そういう2極化が進んでいくんですよね。
だから、波に乗って利用する人っていうのは、今言ったようにテクノロジーとかグローバル化のいい面に注目して「おースゲーな!」って言う風に波に乗ってチャンスに変えていく人です。
逆に波に逆らおうとする人、なんとなく流される人、おぼれる人っていうのは、例えばネガティブな面を見て「そんな世界やだー」って反対したり、「まあとりあえず今のままで大丈夫だろう」ってみてみないふりをしたり、「どうせ世界は悪くなるんだ」って落ち込む人ですよね。
2極化
そういう風に流れに乗ってるかおぼれてるかで2極化が進んでいきます。
一番わかりやすいのは当然お金っていう面です。でもそれだけじゃなくて、知識もスキルも、人間関係も同じで、波に乗っている人とそうでない人ではどんどん差が開いていきます。
最近誰かが「知的貧困」という言葉を使ってて、なるほどと思ったんですけど、知識とかそういう面でも差が開いていくんですね。
「なんでこの人なんでも知ってるんだろう」って驚くくらいなんでも知ってるように見えて、しかもスキルも高くてなんでも器用にこなせてほんと頼りになるリーダーで、「ついていきます!」ってなるような人がいるかと思えばですよ。
一方で、「え?そんなこともわかんないの?というかわからないなら調べろよ」って言いたくなるような人もいるわけですよね。
人間関係にしても、インターネットを使ってうまく自分の交友関係を広げて、その中で人気者、カリスマって言われている人がいたり。
趣味が近くて、共感できて、しかも波長が合うような理想の異性のパートナーを見つける人もいるわけですけど。
一方で、ぽつんと家の中に1人でぐちぐち愚痴を言ってる人もいるわけです。
そういう風に、お金、知識、スキル、人間関係の差が開いて2極化が進んでいくと、当然それが健康の度合いとか幸福の度合いとかにも影響してくる。
そういう超2極化社会がこれからさらに進んでいくということですね。
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