反応を意識的に
デザインせよ
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■結果の差を決める能力
今回は
反応を意識的にデザインしろ
という話をします。
目標を達成する人、失敗する人、
年齢を重ねても健康で生き生きして若返る人、
どんどん醜くなっていく人、
いつも周囲の人に慕われている人、
どんどん人と疎遠になっていく人。
その結果の差を生み出す非常に重要な話です。
僕たち人間には、
刺激と反応の間のスペースをデザインできる
という重要な能力があります。
これは 7 つの習慣という
世界的ベストセラーの本の中でも
書かれているものです。
これ、
言われてみると当たり前のことなんですが、
こうやって言語化してみると、
ものすごく重要な能力であることに気づきます。
例えばですが、
家に帰ったらお子さんが家中を
散らかして遊びまわっていたとしましょう。
その時、どんな反応をするでしょうか。
反射的に怒るとか、
「またか・・・」とあきれてしまうとか。
いろいろな反応があり得ます。
ここで仮に怒ったとするなら、
子どもが家中を散らかして
遊びまわっている
という刺激に対して、
怒る
という反応をしたということです。
でもそれは、ドコモの将来にとって
ベストな反応でしょうか。
たいてい、
思考停止して感情的にした反応は、
良い結果につながらないことが多いです。
ではここで、
刺激と反応の間のスペースで
しっかりと人間的な思考を働かせて、
どういう反応をするか
考えてみたらどうなるでしょう。
ほほえましく見守るのか、
「後で片づけてね」というのか、
もしくは、考えた結果、
この場合は怒ったほうがいいという
結論になるかもしれません。
でもその反応は、
単に感情的に反射して怒るのとは
全く違うわけです。
■思考停止したロボット
大事なのはデザインするということです。
無意識に、自動的に、
まるで思考停止した
ロボットのように反応しない。
あなたの目指す方向性に進むためには、
どんな反応をすればいいのかを、
しっかり考える。
子供が将来、その子の可能性を発揮して、
生き生きとした人生を送ることが
できるように成長を支援するには、
親としてどういう反応をすればいいのか。
それを考えるということです。
僕なんかは、昔、
とにかく反射的に怒るっていう反応を
あらゆる場面でやってました。
もうほんとに笑っちゃうくらい
小さいことでも怒ってました。
例えば、外を歩いているときに、
信号がない道で横断歩道を
渡ろうとしたときに車が来たとか、
歩道を歩いているときに店とかの
駐車場から車が出てくる
っていうことがあると思うんですが、
そういうとき、
反射的に「ウザッ」って言ってたんですね。
歩くペースが乱れるとか、
そっちに気を取られて頭の中の思考が止まるとか、
まあいろいろあるとは思うんですが、
まるで思考停止したロボット、
訓練された動物かのように、
反射的にイラっと来てました。
でも日常的にそうやって怒って
エネルギーを消耗していたら、
どう考えても、
いい結果にはつながっていかないわけです。
■街で見かけた女性と仲良くなる
この
反応をデザインする
っていうことに関して、
街で好みの女性に声をかけて
仲良くなるっていうことを、
スキルとして人に教えている人から聞いた
とても面白い話があります。
街に出て好みの女性に
声をかけようと思っても、
いざとなると、
ほとんどの男性は足がすくんでしまいます。
そういう状態のことを「地蔵」
と呼んだりするんですが、
実際に声をかけることができる男性と、
地蔵になってしまう男性では、
女性を見た瞬間の反応が全く異なるんです。
声をかけることができる男性は、
好みの女性を見つけた瞬間に
「よっしゃ!めっちゃ可愛い子見つけた!」
となり、その女性の方に向かって
すでに一歩を踏み出している。
一方、地蔵になる人っていうのは、
「あ・・・、可愛い子見つけちゃった。
どうしよう。声かけなきゃ。でも・・・」
となって、足が一歩も出ない、
固まってしまう。
こういう風に女性を見つけた
瞬間の反応が全く異なるので、
その後の展開が全く変わってくるというわけです。
だから、地蔵の人がまずやることは、
この反応をデザインして、
訓練して変えることです。
まず、タイプの女性を見かけた瞬間に
「よっしゃ!見つけた!ラッキー!」
となってその方向に一歩を踏み出す、
という反応をデザインする。
そして訓練する。
例えば「今日は絶対に声をかけない」と
逆に決めてしまって、
デザインした反応をすることだけに集中する。
そうやって訓練することで、
自動的にその反応ができるようにしていくわけです。
これが、
反応を意識的にデザインする
ということです。
例えば、人からアドバイスを聞いたときに、
自動的にできない理由を
思い浮かべてしまう人がいます。
「でも・・・」というフレーズが
自動的に頭の中にこだます感じです。
それだと、
じゃあ次に何をするかっていうことに
思考を使うことができません。
できない理由を考えて、
現状を正当化することに
エネルギーを使っているわけです。
さっきの女性に声をかけるという例を聞いて、
「女性に声をかけるなんて迷惑行為だ」と、
まったく見当違いの反応をする人も同じです。
何か学習しているときに、
粗とか突っ込みどころばかり
探している人もいます。
科学的な営みを進めるなら
それでいいんですけど、
自分がわざわざ学習しているのに
あらばっかり探していたら現状は変わりません。
一方で、アドバイスを聞いたときに
「なるほど、じゃあ、
こういうことをやってみよう」
「この場面で使ってみよう」
っていう風に、
これからやることを考えるという
反応をするようにデザインできれば、
仕事も人間関係も良い方向に進んでいきやすくなります。
他には、会社で仕事を
振られたときなんかはどうでしょう。
「え、また仕事増えた」とか
「はー、今でさえ忙しいのに」
と反応していたら、
そこでエネルギーを消耗します。
そして、その態度っていうのは、
仕事を振ってくれた上司に伝わります。
頭の中で文句がこだましているので、
当然仕事をするのが遅くなって、
ますます忙しいループから抜けられないでしょう。
一方で、仕事を振られたときに
「はい、すぐに終わらせます」と、
言葉だけではなくて、
頭の中でも反応できたらどうでしょうか。
どうやって早く終わらせるかとか、
自分のスキルを磨くチャンス
っていう風にとらえることができるので、
仕事自体も早く終わります。
そして、仕事を振ってくれた
上司にもそれが伝わるので、
どんどん仕事の成果も出て昇進していくでしょう。
仕事ができてエースになって
同期の中で一番出世していくとか、
人間関係でうまくいって
異性からも同姓からも好かれているとか、
家族との関係がとてもよくて、
子供ものびのび育っているっていうのは、
こういう細かいところの
デザインがしっかりできているからです。
■100mダッシュ
おそらく聞いたことがあると思うんですが、
僕たち人間の能力の差っていうのは
ほとんどありません。
100m を全力ダッシュしたときのタイムは、
世界で一番早い人でも 9 秒ちょっとです。
一般の平均は 14、5 秒くらいで、
「なんだこれは!」というような
爆発的な差ではありません。
小学校のときに、
計算ドリルをだれが一番早く
解き終えるかみたいな競争を
男子がしていたかもしれません。
もちろん、遅い早いはありますけど、
そんなに爆発的な差はなかったでしょう。
目標を達成する人、失敗する人、
その結果の差は、
こういう一見小さなことに思えるけど、
実は重要なことを
どれだけできているかで決まります。
健康面、美容面もそうです。
なんか、頭の中で
すごい文句ばかり言っている人って、
醜くなっていきそうな気がしますよね。
一方で、頭の中は常に、
これから何をするかを考えている人は、
なんか前向きで明るいオーラを
放ってる気がするでしょう。
子供が何かしたときに、
怒ったり悲しんだりするのではなくて、
その子のためにどういう反応をすればいいか
考えるっていうのが癖づいていれば、
子供の将来の人格形成に良い影響
があるのは何となくわかると思います。
これは、
ポジティブ思考に聞こえるかもしれませんが、
そうではなくて、単なる事実です。
何らかの刺激があったときの反応を、
望ましいものにデザインしていく。
すると、エネルギーの浪費が減って
朝すっきり目覚めることができて、
若返っていきます。
人間関係もよくなって、
自然と輪の中心の人気者になって、
逆に嫌われることも減るでしょう。
■アクションプラン
反応をデザインするっていうのは、
自分ひとりでできますから、
焦る必要はありません。
あなたは、こういう動画を
見てくれているわけですから、
何らかの目指すゴール、
姿があるはずです。
それは漠然としているかもしれませんが、
何かはあると思います。
であれば、
まずはそのゴールを達成している人、
もしくはそれに近い人、
理想の人なりを思い浮かべましょう。
そして、その人は日々、
周りからの刺激に対して、
頭の中でどう反応しているのか。
それを考えて、
あなた自身に取り入れていきましょう。
理想とする人と、今の自分では、
何かの刺激に対する反応としての
思考、行動パターンが
どのように異なるのか。
それを分析して、
自分もその反応ができるようにデザインし、
意識的に訓練する。
シンプルですが、
かなり重要なマインドセットです。
それでは、最後にまとめましょう。
今回は「反応を意識的にデザインせよ」
という話をしました。
僕たちは思考停止したロボットではないので、
何かの刺激を受けたときの反応を
デザインすることができます。
この能力があるんだということをまず認識して、
そして刺激に対する反応を意識的にデザインしていく。
あなたが理想とする人は、
いろいろな状況で、いろいろな出来事に対して
どういう反応をするのか。
それをデザインして
訓練していくことによって、
あなたも同じことができるようになっていきます。
僕たち人間の能力には決定的な差はなく、
こういった細かいところで
結果が決まります。
だから、あなたが反応を
しっかりとデザインすることで、
あなたの価値観に沿った、
理想的な人間関係、
結果を得ていくことができます。
ということで、
今回も最後までご覧いただき
ありがとうございます。
日々、最高の一日を過ごしましょう。
それではまた次の動画でお会いしましょう。
赤塚 |
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