AIで仕事はなくなるの?
~ 永遠になくならない唯一の仕事 ~
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「2児の子を持つ独立産業医」
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「ハリウッド女優 – 作家」
- 永遠になくならない仕事とは?
- 多すぎる選択肢の本当のデメリット
- AIに評価されるかリーダーになるか
- ありえないチャンスの時代
- タンポポを見れば世界が分かる
- ビジョンを発見する方法
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赤塚 |
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川澄先生 |
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中村 佐恵美 (さえみ)さん |
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青山学院女子短期大学を卒業後、三井不動産で4年間のOLを経験した後、人生には、夢を追いかける時期があってもいいじゃないかと、カタコトの英語とスーツケースひとつで渡米。
ロサンジェルスのUCLAのエクステンションで英語を学びながら、アクティングスクールへ通いはじめ、ハリウッドで役者として仕事をはじめる。
出演作に、『ナチュラルボーンキラーズ』、『トゥルーマン・ショー』、『ヒマラヤ杉に降る雪』、『コンタクト』、『LAX』、『NIP/TUCK マイアミ整形外科医』、『ザ・ユニット 米軍極秘部隊』、『HEROES』、『BLOOD THE LAST VAMPIRE』、『犯罪捜査官ネイビーファイル』、など。
著書に「ハリウッド女優になったOL奮闘記」、「そして輝いて」、「幸せの風にのるために」などがある。
現在は、ホロトロピック・ブレスワークのファシリテイターとして、また、フラクタル心理学カウンセラーとして、アメリカでの活動の場を広げている。
AIで仕事ってなくなるんですか?
最近というか少し前からその話、よく聞きますよね。AIで仕事がなくなるのかとか。やっぱりお子さんがいると気になるというか、ふと心配になったりすると思うんです。
子供が大人になった時に仕事はあるんだろうか、無職になってしまうんじゃないだろうかとか、いやでも、さすがに仕事がなくなることはない気がするなーとか、でもやっぱり心配っていうモヤモヤした感じだと思うんですね。
AIで仕事がなくなるのかって、僕も結構聞かれたりするんですが、そのときにまず考えてほしいのは仕事って何かということです。
これは別に仕事の語源がどうとかそういう話でもないし、定義の話をしたいわけでもない。たぶん人それぞれ仕事はこういうものだと考えていると思うんですね。
ただ、仕事というものをどう、とらえているかなんです。
仕事って聞いてまず何が出てきますか?先生の場合。職業が出てきますか?弁護士とか医者とか。
そうですね。
そう。おそらくそういう感じだと思うんですね。ただ、ここでもう少し視点を上げて考えてみると、仕事って、いきなり大きな話をしますが。
仕事って、自分が生まれ持った才能を磨いてスキルにして、そして、そのスキルを使って価値を構築して提供する、その過程が仕事なんですよね。
そう。こういう風に考えたら仕事ってなくならないんです。だって自分の才能を使って価値を構築するわけですから、なくなりようがない。AIとは一切関係ないんですね。
安心・保証・カリスマ
そう考えたらすごいんです。自分で仕事を創り出せるということです。これ以上の安心、保証はないと思う。
自分の感性、価値観、理想、可能性に導かれて生きていける。そういう人ってかっこいいし、尊敬されるし、カリスマ的なリーダーというのはそんな感じですよね。
だから、お子さんはそういう風に育ててほしいんです。
で、逆にいいたいのは、AIによってなくなる、奪われる仕事があるんだとすると、それは本来の仕事ではないんですね。
それはむしろAIにさっさとやってもらった方がいい。僕たちがやるべきことではない。そういうのは単なる職業の話なので。
そういうすでにあるものから選ぶ、ある職業から選ぶ、自分の仕事を今ある職業の中から選ぶ。こういう思考から抜け出さないと今後どんどんきつくなる。
「AIで仕事がなくなるんじゃないか」という心配から抜け出せないわけです。今あるものから選ぶ。こういう思考のままでは。
ただ、いきなりこういうでかい話をされても、子供に話したら、「おじさん、いきなりお説教ですか」という感じだと思うので、さっきの仕事の話はいったんおいておいて、AIの発達で今後仕事はどうなっていくのかという話をしていきましょう。
この話をするときに絶対避けられないものがあります。
悪魔
それが「悪魔」です。悪魔ですね、悪魔。デビルですよね。
僕が悪魔って聞くと、すぐにデスノートのあの悪魔が出てくるんですけども。
そういう風に、悪魔って人によってイメージが違うと思うんですが、要するに力、パワーとか富とか、なんか特殊な能力とか、そういう人間が望むものをくれる代わりに、何か代償を奪っていくやつですよね。魂とか、寿命を半分よこせとか。
悪魔の契約とかいいますよね。
悪魔は僕たちに何かいいものをくれるんですけど、代わりに大事なものをとっていく。それが悪魔です。
そう。で、実は最近、これまで存在しなかった新しい悪魔が出現したんです。そいつは目には見えないんですが僕たちの大事なものを3つ奪っていったんです。
特にその中の1つがこれからのAI時代を生きていくにはかなり重要なんですが、僕たちはそれを無意識のうちにこの現代の悪魔に渡してしまっているんです。
今はいきなり悪魔って言いだしたので、悪魔?うーんという感じというか。
「この人大人になってまで悪魔なんて言ってるわよ ヒソヒソ」って隣の奥さんに言いたくなると思うですが、それは待っていただいて、、最後まで聞いていただけると、「ほんとに悪魔じゃないの それはまずいわ どうしましょう」ってなると思います。
どうすればいいのかまで話すのでぜひ安心して聞き進めてください。
そう。で、ちょっと先生に一個聞きたいことがあるんですが「たくさんの選択肢」って聞いてどう思いますか。たくさん選べる、選び放題。
たとえばどっかに旅行に行こうってなった時に観光地がたくさんあって選び放題とか、レストランもたくさんあって、和食、お寿司、すき焼き、焼肉からイタリアン、フレンチ、スペイン料理とか、実際レストランに入って何十種類もメニューがあったりとか、ちょっと嬉しいですかね。
そうですね。嬉しい感じですね。
そうですよね。で、レストラン選んだ後も、メニューが何十種類もあって、デザートもケーキ、パンケーキみたいな洋菓子から、どら焼きとか饅頭みたいな和菓子、あとさっきいただきましたけど、創作系の見たこともないようなものとか、アイスまで何でもあると。
選べて嬉しい・自由!
そう、選択肢がたくさんあると嬉しいですよね。僕らは。選べて嬉しい。これこそ自由って感じると思うんです。
逆に選択肢がない、もう最初から決まってる。これを食べろとかここに行けとか、これを買えとか、この職業につけとか、この人と結婚しろみたいに決められてるのは不自由って感じがしますよね。
縛られる、制限される、嫌ですよね。
そう、現代ではとにかく情報があふれかえっていて選択肢がそれこそ無限にある。増え続けてます。
レストランのメニューもそうだし職業もそう。ほんの数百年前、数世代前までは家業を継ぐのが、けっこう、当たり前だったじゃないですか。家業を継ぐか、いやなら出て言って何とかしろみたいな。
でも今はいくらでも職業があるわけです。
男女の出会いもそうで、昔は大体村人同士で結婚してたんですね。ほとんど選択肢はなかった。年頃で独身の男女は村に1人ずつしかいないから、じゃあ結婚するかという感じだったわけですよ。
でも今はどうか。1つの都市にはものすごい数の男女がいる。職場にもいれば街でもすれ違うし。それこそネットを使ったら、言葉とか距離の壁を考えなければ文字通り全世界の人から選べるようになったわけです。
そういう時代になったんですね。
で、話の流れ的にわかってきたと思うですが、実はこの「多すぎる選択肢」というのが「現代の悪魔」なんです。
さっきも言ったんですが、現代では選択肢が増えすぎている。これは一見するといいような気もする。選択肢が多いと選べる。
でも実は、多すぎる選択肢っていうのは悪なんです。これが現代の悪魔、「選択肢の悪魔」です。
この悪魔は僕たちに選べて嬉しい、選べるなんて私は何て自由なんだろう!とか、私は人生を自分で選べるパワーがあるみたいな、そういう気持ちい感情を与えてくれる。
でも・・実は・・・その代わりに僕たちはこの選択肢の悪魔に大きすぎる代償を支払っているんです。
さっきも言った通り3つの代償を支払っているんですね。
ちょっと繰り返すと、現代には選択肢の悪魔が存在してそいつは僕たちに選べて嬉しいっていうワクワク感を与えてくれるんですが、その代わりに3つのものを奪っていったということです。
3つです。これからその3つについて話していくんですが、最初の2つは聞いてみればまあ確かにという感じだし、おそらく僕に聞かなくても「選択肢の悪魔」という話を少し考えたらわかると思います。
3つ目がやばい
ただ、最後、3つ目に話す代償がかなりやばいというか、これを悪魔に奪われたままだと、僕たちはこれからのAIの時代を生きていくのがかなり苦しくなります。
で、この「選択肢が増えすぎている」っていうのはいろんな人が最近いろんなところで言っているんですが、この3つ目の代償に関して言っている人がほとんどいないし、気づいている人がほとんどいないので、今回の話を聞いてそこを認識できると、あなたはですね、知らない人に比べてかなり有利になります。
一歩先を行けるというか、ほかの人が見えていない世界、現実が見えるようになるので、まずは今日、これに気づいてほしいなと思います。
そう、では僕たちが悪魔にささげている3つのことについて順番に話していきたいんですが。
まず1つ目。これは言わなくてもわかるかなーという感じで、当たり前のことなんですが、「時間」ですね。つまり時間がかかる、選択するのに時間がかかるということです。
これはあまりに当たり前なんですが、多分ですね、あまりに当たり前になりすぎて、僕たちの時間がどれだけ選択肢の悪魔に奪われているか気づいていないんですね。
例えば先生、レストランに入って「うーんどれにしようかなー、このパスタも美味しそう、でもこのピザも捨てがたい、いやこのお肉もいいな、あれ、お魚もあったのか」っていう風に迷ったことは、結構ありますかね。
はい、ありますね笑
ありますよね。最近のレストランはほんとメニューが多いので大体迷うと思うんですよ。
他にも例えばレストラン検索サイトとか、ホテル検索サイトとか、映画検索サイトとか、そういう検索サイトってあるじゃないですか。で、検索してたら1時間経ってたとかたぶんあると思うんですよ。
そう、僕もたまにやってしまうんですけど、普段行かないような場所だとどこで食べるか決めていないことがあって、どのレストランにしようかなーって探してたらいつの間にか1時間経ってたみたいな。
映画とかもそうで、どの映画見ようかなーとか検索してたら1時間とか2時間経ってて、この時間で映画一本見れたじゃんということが実際に起こっている。
いうまでもなく時間は貴重なもの。だけど選択肢が多すぎると選ぶのにすごい時間がかかる。時間を奪われていくわけです。
これが1つ目の代償。「時間」です。選択肢の悪魔が僕たちから奪っていった1個目のものは「時間」ですね。
次です。悪魔が奪っていった2つ目のもの。これも考えたらわかるかもしれない。
それはですね、「満足」です。
どういうことかというと、意外なんですけど、僕たちって選択肢が多いと満足できなくなる。
なぜならある選択肢を選んだ後に「やっぱりあっちの方がよかったんじゃないか」という迷いが生じるし、例えばレストランでほかの人が頼んだものをみて「あーやっぱあっち美味しそうだな」って思うことしょっちゅうあると思うんですよ。
そう、意外なんですけど僕たちって選択肢が多いと満足できなくなるんですね。
あっちの方がよかったんじゃないかとか、もっといい選択肢があるんじゃないかとか、本当にこれでよかったんだろうか、ベストだったんだろうかいう迷いが常に生じちゃうので、選択肢が増えたことで僕たちは自分の選択肢に満足しなくなったんですね。
これが2つ目の代償です。満足感というものを悪魔が奪っていったんですね。
最大の代償
ただですね、今あげた選ぶのに時間がかかるっていうのと、満足できなくなるっていうのは、3つ目の代償、これから言う問題に比べたら実はたいしたことはない。
そう。実は選択肢の悪魔が僕たちから奪っていったもっと重大なものがあるんですけど。なんでしょうねこれは・・・。
これを今聞いているあなたも一度考えてみてほしい。選択肢が多いと確かに選ぶのに時間がかかるなーとか、ほかの選択肢が見えて満足感へるなーとか、確かにそうだなーと思うと思う。
それらは確かに代償だけど、でもそれらは実はたいした代償ではない。もっとヤバいのがある。
選択肢の悪魔が僕たちに選べて嬉しいっていうワクワク感を与える代わりに奪っていった代償の中で、最も恐ろしいもの。
それは、これからの時代を生きていくために必須のある「能力」なんですよね。
そう。能力です。ある能力。
特にお子さんがいる場合はこの話はかなり重要で、お子さんのこの能力を悪魔に持っていかれると大変になります。
なので絶対に悪魔から守ってほしいんですね。
僕たち大人は大体もう奪われているんですよ。
だから、これから取り戻す必要があるんですが、お子さんに関してはまだ間に合うというか、しっかり守っていけばグングンこの能力が成長していきます。
そうすれば「この子は将来大丈夫だろうか」とか、「仕事はあるのか」とかそういう心配とは無縁になるんですね。AI時代に圧倒的に頼りになるリーダー、人気者になると思います。
だからこの能力を悪魔から守ってほしいんですね。
そう、最大の代償。あんまり引っ張ってもしょうがないので、もういきなり言ってしまいます。
選択肢の悪魔が僕たちから奪っていった能力。
それはですね・・・「選択肢を自分で創る能力」です。
もう一回言いますよ。選択肢を自分で創る能力、生み出す能力です。
僕たちは選択肢が多すぎる現代に生きているので、いつの間にか無意識のうちにこう思ってるんです。
「どれにしようかな?」
そう、自動的に、「どれにしようかな」って考えるようになったんです。
自分がこうしたいからこうするっていう発想がもうないんですね。
自分で新しい選択肢を創るっていう発想がもう消えてしまった。選択肢が多すぎるから、たくさんあるから、その中から選べばいいやと無意識に思っている。
しかも多すぎるので選択肢が。選んでも選んでも無限に選択肢が出てくるし、満足しないし、でも選ぶのに時間がかかるからまた考える時間がなくなる。
だから創るという発想がそもそもなくなっているんですね。選ぶだけで精いっぱいになっている。
これはすごく重要なキーワードなので頭の片隅に入れておいてほしいんです。
「選択肢は自分で創るもの」なんです。誰かに与えられたものから選ぶんじゃないんですね。
例えば「就職先はどこにしようか」っていう問いかけありますよね。この時点で選択肢を与えられている。そもそも起業というのがないし、ある中から選ぶという前提になっているんですよ。
最近面白い話を聞いたんですけど、就活の時にどうやって会社を選んだかという話をある人がしていて。
で、会社ってそういう冊子を開くと、あいうえお順に並んでるじゃないですか。そのあいうえお順を見ていって最初に給料が満足するところを選んだって言っている人がいて。へーっと驚いたんです。
だから自分で創るという発想がない。選ぶだけ。選ぶ選ぶ選ぶ・・・選ぶで精いっぱい。
自分で選択肢を創るという能力もなければ、逆に言うと選ぶことしかできないから、選択肢にないことが起こった時に対応することができないんですね。
これの極端な例が、いわゆるマニュアル人間というやつですよ。マニュアル通りにしか対応できなくて、それ以外の事象が起こると自分で考えられない。
悪魔に奪われてしまったんです。僕たちは選択肢の外では無力。用意された、誰かにおぜん立てされた選択肢がなくなってしまうとか、例外事象にぶち当たると、自分で考える能力がないから何もできない。そういう無力になってしまったんです。
AIに対する不安 その根源
これが「AIで仕事がなくなるんじゃないか」という発想の裏にある、僕たち現代人の根源的な問題なんです。
仕事は存在していて、その中から選ぶものだと思っているんです。だから「どれがなくなるのか」、「どれが残るのか」、「どれがAIに奪われるのか」、「どれがこの先も残るのか」ということが気になるんですよ。
だから、ここで覚えておいてほしいことは「新しい選択肢を創る」ということです。
僕たちがこれからしなければいけないこと、そして子供たちに教えていかなければいけないのは、失ってしまったこの能力、「新しい選択肢を自分で創り出す」能力、これを取り戻すことなんです。
今はまずこのキーワードを頭に入れておいてください。「新しい選択肢を創る」ですね。
どれにしようかなと選ぶんじゃなくて、自分の心に聞いてみて「私はこれがしたい」と思うことをやる。
で、たぶんですよ、その結果創り出した選択肢は、もう世の中にあるんですよ。これだけ情報、選択肢があふれかえっているから「俺の新しいアイディア」なんて言っても大体あります。なければ特許とれるんだったら特許をとった方がいいし、そういう形にしたほうがいいです。
なので自分で創った選択肢といったところで、すでにあるんですね。
でも、ただ与えられた中から「どれにしようかな」と考えて選んだのと、自分で「これがしたい」と考えて、「その条件に合うのはこれ」って選んだ選択肢っていうのは同じ選択肢だったとしても全く違うんです。意味合いが。
そう、まずはこれを覚えておいてください、
でね、じゃあそれはわかったと。選択肢は創ることが大事なんだと。
ただですよ、この話一番最初、AIでどうなるかという話をするって言ってたのにこの人、また話をそらして選択肢がどうとか言い出したのでいい加減にしてくださいと。
AI時代には何が起こるんだというのをそろそろ聞かせてれと言う感じだと思うので、今度こそAIで仕事がなくなるのかという話に入っていこうと思うんですが。
ただ、ここまでの話も後で全部つながってくるので安心して聞いていってください。
で、結論から言うと、実際問題、今ある仕事っていう観点で見た場合は、確かに世間で言われている通り、ある程度の仕事は消えてなくなると思うんですよ。
こういう「AIでどういう仕事がなくなるか」ということを考えようと思ったら、当然、「AIに何ができるか」をまず考えて、じゃあどうなるのかと考えた方がいいわけです。
ただ、それ話し出すと長いので、いったん「AIに何ができるか」という詳しい話を飛ばして考えてみるとですよ、まず、なくなる仕事の代表例は、誰でもわかると思うんですが、単純労働ですよね。
ただ、単純労働とは言うんですけど、最近のロボットはもはや単純とは言えないレベルで、できるようになってます。
例えば先生、アマゾンの倉庫のロボットってすごいのいっぱいあるんですけど見たことありますか?
ないです。
いくつか動画公開されてるんでぜひ見てみてください。すごいですよ。「こんな動きするんだ」っていう。
そう、それが典型的で。ロボットを入れただけで、アマゾンの倉庫で働いていた人の雇用が一瞬で消えたわけですよね。
経営という視点で見たら、一回買ったら電気代だけで動く機械の方が当然効率はいいわけですよ。
最近だと無人のコンビニってちょっと前にいよいよ出てきたんですけど。アマゾンが作った。コンビニについてはAIの発展だけが関係あるわけではないけど、実際そういう無人のコンビニっていうのができてきたんですね。
そう。そういう単純労働がまずなくなる仕事の代表です。
次になくなっていくのが、ある程度一般的な正解があるような仕事とか、過去の蓄積とかデータを使って現代に応用するみたいな仕事。こういうのはAIの得意分野なんですね。
ちょっと言われてもイメージがわきにくいかもしれないですけど、例えば弁護士です。弁護士の仕事って、要するに事件のポイントを抽出して関連する法律だったり過去の判例を集めてくることですよね。こういう作業ってもはやAIの方が得意。
実際に、アメリカの弁護士事務所では人間とAIがもはや逆転してるんですね。
どういうことかっていうと、弁護士事務所に雇われている雇われ弁護士の能力がどう判断されるかというとですね、AIが集めてきた資料とどれくらい同じかによって評価されるんですよ。
つまりですよ、AIが探し出した資料を集められた人の方が評価が高いんですね。これちょっとおかしな話というか、立場が逆転しているんですよ。
普通は人間が探し出した方が正解じゃないですか。で、AIがどれくらいそれに近いものを集められるかで、AIの性能を判定すると思うんですが。
研究開発の段階ではそうするんですけど、それができちゃうと立場が逆転するんですね。
AIに評価される弁護士
AIが正解なんですよ。人間がそれに従って評価される。
人がAIの仕事っぷりを評価するんじゃなくて、AIと同じことができる人が評価が高くなる。
で、今ある意味おかしなことをいっていて、そうなってきたら当たり前なんですけど、人がいらないじゃないですか。1人だけ弁護士として法律上の要件を満たすとか責任が取れる人がいればいいわけで、それ以外は機械でできるんですね。
だから、クライアントさんとの対話というか、コミュニケーションスキルを持っていない人はどんどん必要なくなっていくわけです。
そう。で、じゃあこれからAIで仕事がなくなっていったら、どうしたらいいのかっていう話ですよね。
どういう仕事が残っていくのかとか、どういう方向性に進めばいいのか、お子さんにどういう教育をしていくのがいいのかっていう話です。
「仕事がなくなるなくなる」って言ってるだけなら、飲み屋で愚痴をいってるおじさんと同じですよね。どうすればいいのかを考えることが大事です。
これを考えるために、まず視点を少しあげてみたいんですけど、AIの発達って要するに何かということです。
これ1つ言葉を抽象化する、つまり、より一般的にいうと、要するにAIの発達って、技術とかテクノロジーが発達してるっていうことですよね。
当たり前ですけど、今発達しているのってAIの技術だけじゃなくてロボットとか、パソコンとか、そういったテクノロジー全般が発達してますよね。
例えば先生、子供のころ1人1台携帯電話持ってましたか?
いえ笑、持ってないです。
ありえないですよね。
知らない場所に行くのにあらかじめネットで情報を調べて、いい観光地とかホテルを予約して計画するみたいなこと、昔はできなかったわけですよ。
そう、今は当たり前にみなやっているんですけど実際すごいことなんですよね。
王様など大したことはない
多分、100年前の王様、200年前の王様よりも現代の僕たち一般人の方がいい生活をしている。これは間違いない。
で、このテクノロジーの発達っていうのは逆らえない大きな波なんですよ。時代の流れというか。
たまにこれ逆らおうとしてる人いるんですけど、自然に戻るとか。テクノロジー反対とか。そういうのもいんですけど。多分無理なんですよ。逆らえない。
技術で人間が阻害されるとか、仕事がなくなるからといって、じゃあテクノロジーの発達が止まるかといえばたぶん止まらないんです。
そう、ちょっと話がそれるんですけど今、こういう時代の波というか多きな流れっていうのはいつでも必ずあるんですね。
それに逆らっていると、どんどん時代に置いていかれます。そう。時代の波っていうのがあって、それに逆らうのは無駄な労力なんですね。
例えばですよ、昔、産業革命ってありましたよね。教科書で習ったと思うんですけど。
産業革命が始まって、それまで手作業で作っていたものを機械で自動的に作れるようになったわけです。そうすると、その結果、労働者たちが不安に感じ始めたわけですね。
これって、なんか今と似てませんか?
似てますね。
そう、似てるんですよね。テクノロジーの発達で仕事がなくなるんじゃないかって皆不安に感じている。それと同じなんですね。
で、産業革命の頃は何が起こったかっていうと、なんか、ラッダイト運動というのがあったらしいんですよね。教科書によると。
僕、社会のお勉強ができなかったのでいつ習った全く覚えてないのですが、最近本読んでたら書いてあったんで。ラッダイト運動という、噛みそうな名前の運動があったらしい。
要するに労働者たちが自分の仕事がなくなるのを恐れて、工場の機械を壊しまくった、そういう運動だったらしいんですね。
要するに産業革命という大きな時代の波に逆らおうとしたわけです。ではその結果はどうなったかというと言うまでもない。産業革命は逆らっても無駄な波だったわけです。
で、現代のテクノロジーの発達とか浸透っていうのも同じなんですね。
いんですよ、逆らっても。俺は自然に返るとか、テクノロジーになんて頼らないっていうのも面白いかもしれないけど、おすすめはしません。
そうではなくて、産業革命の時も、じゃあどうすればいいのかって考えて、それ、つまり機械を使う側に入った人は莫大な富を築いたわけですよね。
機械を購入して、それで生産する側に回った人っていうのはお金を稼いで、影響力を持って人気者になったわけですよね。
今のテクノロジーに比べたらまだまだやることはあったと思うんですけど、工場の管理とか、人の管理とか。
それでも工場で生産してできたものを売っていたわけですうから、自分は何もしなくていい。自由だったわけですよ。
従業員からは慕われるし影響力があるし、たぶん家族と過ごす時間も持てたと思うんです。
で、おいしいものを食べて、シルクってあったんですかねその時代。シルクのベッドとか。それでぐっすり寝れたと思うんです。
波に逆らわずに、逆に波に乗って、その波を利用した人っていうのは大成功した。支配力を持って、莫大な富を築いたわけです。
現代のテクノロジー化っていうのもまさに同じなんですね。そっくりそのまま同じといっても過言ではないです。
10代の億万長者
今やテクノロジーという波に逆らわず使いこなした人って、いうまでもなくかなり若く億万長者になってますよね。
大体若いと思います。今のテクノロジー企業の社長って。
ちょっと前に日本でもコインチェック騒動というのがありましたけど。仮想通貨が600億円分くらい盗まれたというやつですね。
で、びっくりしたのがそれを返すと言い出したわけなんですよ。保証しますと。それだけ儲かっていたということなんですね。
「仮想通貨なんて最近聞くようになった変なものだし、取引所とかいうのも最近できたばっか。あーあ600億円なんて大変ね。盗まれた人は残念だったわね」と思ってたら、「保証します」とか言い出したわけですよ。
でその社長は27歳だったかな。当時。それくらいなんですよ。もちろん個人の資産と会社の資産は別ですけど、それくらい儲かる会社を作れたということです。
昔は何かビジネスをしようと思ったら、最初にすごいお金が必要で、お店を構えるとか事務所を借りるとか工場を建てるとか。すごい大変だったわけですよ。
それで成功したらよかったけど、失敗したらそれで終わり。借金まみれだった。でも今はそうではないんですね。ほとんどリスクなしに何かを始められるわけです。
だから最近では10代で億万長者になるような少年少女も実際いるんですね。幻ではなくほんとにいるんですよ。
で、今、わかりやすいのでお金の面だけの話をしましたけど、当然お金だけじゃない。ちょっと前ならmixi、今ならtwitterとかfacebook、インスタグラム、YouTubeとかを使って、誰でも情報発信できるわけです。
で、そういうのですごい人気の人がたくさん出てきて、多分ですね、ネット世代の人からしたら、すごい有名なトップのユーチューバーのほうが、テレビに出てる大体の有名人よりも名前知られてると思うんですね。
カリスマ・人気者
テレビに出てる、なんかよくわからないお笑い芸人とか、ほとんど売れてない芸能人よりも、トップのYouTuberの方が明らかに知名度あると思います。
そう、ぴゅーぴゅーと言われてファンがついてて、影響力があって、オフ会とかいったらたくさんの人が集まるわけです。
今、芸能人全然知らない人るし、僕もそうですけど、YouTuberは知ってる人も多い。
そういうのに気づいた一部の、いわゆるテレビに出てる有名人て、最近ユーチューバーとコラボしてたりするんですよ。一緒にYouTubeやってたりするんですね。
逆転してきている。だから使った方がいいんです。
少し話がそれたんですが、今言ったことはAIの発達、テクノロジーの発達っていうのはおそらく逆らえない大きな世の中の波であるということです。
だから逆らうんじゃなくて、その波にのって使う側になった方がお得ということです。そうすれば、お金を稼ぐのも人気者になるのも、成功するのもできるということなんですね。
そう。いいですか。ちょっと話がそれたので戻そうと思うんですが。で、今後AIとかテクノロジーの発達で仕事がなくなるかという話に戻りたいところなんですけど。
その前にですね、もう一つの大きな波の話があります。テクノロジーの発達と合わせてこの波についても知っておかないと、今後仕事がどうなるかっていうのは説明できないので。もう一個の大きな波についてもお話しておきます。
最後に全部つながるので安心して聞いてみてください。
いいですか。もう一つ波があるんですね。テクノロジー化と。じゃあその波は何かといわれると、当たり前なんですけど、聞いたら。
「グローバル化」ですね。
グローバル化、今更かって感じなんですけど。このグローバル化というもの逆らえない時代の大きな波というか、大きな流れの1つなんですね。
ただ、グローバル化と言われていても何となく実感がないというか、いったいどういうことなんだろう、世界が1つになるって何が起こるんだろうという感じだと思う。
要するに、グローバル化というのは、世界が、大きな目で見ると均一化されていくということです。
といっても、これでもまだわかりにくいと思うので、じゃあ今回の仕事という点に着目すると、仕事という点で世界が均一になるというのは、わかりやすい話で言えば、例えば、賃金が世界で同一になるということです。
昔、ユニクロの柳井さんが言っていたのが世界同一賃金というやつなんですね。これ、理屈だけで考えれば、あくまで理屈だけですよ、当たり前なんですよ。
同じ仕事をしてもらうんだったら賃金が同じなのは当たり前なんですよ。「日本の方が物価が高いんですよ」とか言われても知らないんですよ。
「じゃあ物価の安いところに頼むよ」という話になるわけですよね。
で、世界同一賃金とかいうのを言い始めたころっていうのは、その対象はあくまで製造工場で作業する人とか、そういうごく単純な作業だけの話だったんです。
つまり言い方は悪いけど、教育が整っていない発展途上国の、教育水準が低い人でもできる作業だけだったわけですよ。同一賃金の対象っていうのは。
でも今は違うんですよ。発展途上国ていう言葉自体がもう古くて、そういう国もどんどん発展している。教育水準も上がってます。
で、認めたくない人もいまだに多いですけど、すでにアジアの国のいくつかに日本は追い抜かれてるんですよね。
で、そうなったときに、日本の大学に入って飲み会とサークルばっかりやってきた人に月20万円で仕事をしてもらうのか。
それともずっと勉強して、語学もなぜか3か国語とか話せて、必死で働くと。
でも「5万円祖国に仕送りできればそれで十分なんです。祖国の僕の家族は十分贅沢な暮らしができます。」ていう人のどっちを雇うかという話になるんですよね。どう考えても後者なんですよ。
そういう時代にすでになってる。このグローバル化という波もたぶん逆らえない、大きな波なんです。
そう、だから、今グローバル化とテクノロジー化というすごく大きな2つの流れがあると。
特にお子さんはですよ、これからそういう世界に本当に生きていくんだと考えてほしいんです。
ただ、ただですよ。ここまで何となくネガティブな感じというか、そういう時代になってしまう、なってしまったみたいなテイストで話してきたんですが。
究極のチャンス
このグローバル化とテクノロジー化っていうのは、見方を変えたらすごいチャンスなんです。
さっき若い億万長者っていう話をしましたけど、要するにその気になれば世界に飛び出していけるわけですよ。
最新の教育理論
例えば学校に行くにしても、別に日本の学校に行く必要もなくて。例えば先生も最近エリートスクールのこと調べてらっしゃると思うんですけど。
今は世界中にいわゆるエリートスクールもあるし、モンテッソーリとかシュタイナーをはじめとする教育理論を導入した学校っていくらでもあるんですね。
そういうところに子供を入れる親っていうのは当然意識が高いから、そこでのつながり、人脈の価値って計り知れないですよね。
アメリカの有名なエリートスクールって、子供たちそっちのけで親が交流してたりするんですね。
子供も小さいころから世界中の価値観、言語、文化に触れられるわけです。
そういう風なチャンスを手にした子供のこれからの可能性の大きさっていうのを考えると、僕らが子供のころとは比べ物にならないんですよ。
どんな子供たちが育っていくんだろうっていう。その、可能性の方を見てほしいんです。
グローバルエリート
グローバルに、テクノロジーの力を使って、発達理論とかステージ理論を土台にして、どの時期に子供のどの能力が最も伸びるのかとか、学習タイプとかモチベーションタイプとか、そういった教育の科学を駆使して育てられた子供っていうのは、知識も経験も、語学もスキルも全部グローバルレベルなんですよね。
すごいですよね。そういうチャンスがあるんです。
仕事をするにしても、世界中のチャンスにアクセスできる。自分の仕事のために世界中からあらゆるものを集めることができる。
お金も、人も、貴重な情報も、あらゆる資源も、すべて地球規模で集めてくることができるわけです。
こんなにいい時代は当たり前なんですけど過去にはなかったです。
自分の考えをブログとかSNSで発信して、それに共感してくれた人が集まってくるなんてのはありえなかったですよね。ちょっと前までは。
ゲームで年収1億円
それがですよ、今ではゲームの実況配信を垂れ流してお金を稼いでいるYouTuberがいるわけですよ。
そんなのありえなかったわけですよ。昔は。
特に男の子は「ゲームしてるだけでお金もらえたらいいのになー」って1回は思ったことあると思うんですよ。僕も思ったことあるんですよ。例外なくね。
今はそれが現実になってる。
もちろんYouTuberは裏でいろいろ考えて工夫してるし、すごい働いてますけど、あの人たちは。それでも実際、ゲームしているだけでお金を生み出している。
で、しかもですよ、それはもともと有名でテレビに出演してた人っていうわけじゃなくて、今までの世界の基準で言うと全く無名だった人が、ゲーム実況を垂れ流していたらなぜか人気になってお金が稼げちゃったということです。
今お金の話をしましたけど、何かを学ぶのもそうで、今って月に1万円くらい払うとフィリピンの人からスカイプで英語のレッスンを受けられるんですよ。毎日。これもあり得なかったんですよね。
こういう風にグローバル化とテクノロジーの進化が進むと、その波に乗ってすごく大成功していく人がいる一方で、波に逆らおうとする人、ただなんとなく流されている人、それからおぼれている人。そういう2極化が進んでいくんですよね。
だから、波に乗って利用する人っていうのは、今言ったようにテクノロジーとかグローバル化のいい面に注目して「おースゲーな!」って言う風に波に乗ってチャンスに変えていく人です。
逆に波に逆らおうとする人、なんとなく流される人、おぼれる人っていうのは、例えばネガティブな面を見て「そんな世界やだー」って反対したり、「まあとりあえず今のままで大丈夫だろう」ってみてみないふりをしたり、「どうせ世界は悪くなるんだ」って落ち込む人ですよね。
2極化
そういう風に流れに乗ってるかおぼれてるかで2極化が進んでいきます。
一番わかりやすいのは当然お金っていう面です。でもそれだけじゃなくて、知識もスキルも、人間関係も同じで、波に乗っている人とそうでない人ではどんどん差が開いていきます。
最近誰かが「知的貧困」という言葉を使ってて、なるほどと思ったんですけど、知識とかそういう面でも差が開いていくんですね。
「なんでこの人なんでも知ってるんだろう」って驚くくらいなんでも知ってるように見えて、しかもスキルも高くてなんでも器用にこなせてほんと頼りになるリーダーで、「ついていきます!」ってなるような人がいるかと思えばですよ。
一方で、「え?そんなこともわかんないの?というかわからないなら調べろよ」って言いたくなるような人もいるわけですよね。
人間関係にしても、インターネットを使ってうまく自分の交友関係を広げて、その中で人気者、カリスマって言われている人がいたり。
趣味が近くて、共感できて、しかも波長が合うような理想の異性のパートナーを見つける人もいるわけですけど。
一方で、ぽつんと家の中に1人でぐちぐち愚痴を言ってる人もいるわけです。
そういう風に、お金、知識、スキル、人間関係の差が開いて2極化が進んでいくと、当然それが健康の度合いとか幸福の度合いとかにも影響してくる。
そういう超2極化社会がこれからさらに進んでいくということですね。
で、テクノロジー化とグローバル化によって、今後の世界とか仕事はどうなっていくのかとか、2極化が進むという話を何となく、すっごいおおざっぱにしたんですけど。
でもこれって、別に僕が今いったことではなくて、全部10年以上前から言われていること。
もっと前かな。特にグローバル化とかは、僕が小学生の時も聞いた気がするので。小学生って6歳くらいですよね。そうすると20年くらい前ですよね。パソコンもWindows95とかいうのが家にあったと思うので。
その前からあるから20年くらい前ですかね。インターネットが急速に普及しだしたのも、確か2000年くらいだったと思うので、やっぱり20年前くらい。
それくらいから、この2つの大きな波っていうのは言われていた。
先生には前ちらっとお話したんですけど、ジョブレスリカバリーっていう言葉も結構前からあったんですね。
ジョブレスリカバリー。いきなり横文字が出てきたんですけど。
ジョブレスリカバリーっていうのは簡単に言うと景気は回復しても雇用が回復しない現象です。
ようするに価値を生み出すのに人が必要ない、人を雇って何かしてもらう必要がないからテクノロジーとか機械を使って人がいなくても価値を生み出せるようになった。
その結果、景気は数字上回復しているんだけど、雇用はまったく増えない。
これがジョブレスリカバリーです。この言葉も10年前には聞いたし、そういうタイトルの本が2005年とかに出ているんですね。
そのまんまのタイトルですよ。ジョブレスリカバリーっていう。2005年というと10年以上前ですよね。それくらいから言われてます。
日本は島国なので、結構グローバル化の影響って受けにくいんですよ。
でも気づけば最近コンビニの店員はほとんど外国人ですよね。そう。田舎の方はまだわからないですけど、都心に来るとびっくりするくらい外国人しかいないと思います。
テクノロジーにしても、最近、電車に乗ったらみんなスマホをピコピコしてますよね。そのスマホは大体海外のものじゃないですか。iphoneとかgalaxyとか。
20年前どうだったかってことなんですよね。電車に乗ったらみんな今みたいに真剣な顔でスマホ見てピコピコしてましたかっていうことなんですね。
SNS疲れとか、そんなこと言ってましたかって。まさか、そんなこと言ってなかったわけですよ。
そういう風に時間を広げて比較すると変化に気づくんですけど、日々の変化っていうのはゆっくりなので僕たちは気づきにくいんですよ。
グローバル化とかテクノロジー化っていうのはじっくり進行していく。
時代の流れ的にみたら早いんですけど、でも、日々の実感としてはじっくりなんですね。
20年単位で見るとすごい変わってるんですけど、一晩で劇的に変わるような変化はなかった。じわじわじわじわと変わってきた。だからなかなか変化に気づきにくいんですね。
タンポポを見れば世界が分かる
例えば、道に生えてるタンポポってあるじゃないですか。というか先生のおうちの庭に花って咲いてますかね?
はい、咲いてますね。
じゃあ、その花をじーっと見ていたしますよ。じーっとですよ。で、そうしたときに、花の変化に気づきますかね?「ちょっとずつしおれてる」とか、「今1mしおれたな」とか。
わかんないです笑
そう、わからないですよね笑
でも確実に花は変化してて2,3日経ったら枯れてるとか、逆に花開いてるとかあるじゃないですか。
そういう風に自然の変化のスピードっていうのはゆっくりだから僕たちは気づかない。社会の変化も同じで、いきなり劇的には変わらない。徐々に変わっている。
だから2018年になっても、テクノロジーの発達とかグローバル化って言われても「まあ海外が近くなったねよねー」とか。
アップルとかiphone、グーグルみたいに外国の大きな企業のとか製品の名前を聞くようになったとか。
コンビニの外人店員が多くなったなーとか。
その程度の認識だったと思うんですね。それでも着実にこの2つの波は進行しているわけです。
さてと。わかりましたと。じゃあ、どういう仕事が残るのか。これからどういう方向性に進めばいいのかっていう話なんですよね。
ね、話長すぎ、どんだけ話すんだという、ようやく本題に返ってきたんですけど。1時以上話して。
ここまでの話は前置きというか、前提の話が最低限終わったので、じゃあ、いよいよどういう仕事が今後残るのかという話に進みたいんですけど。
テクノロジー化とグローバル化が進むと仕事はどうなるか、考えられる結果ってすごくシンプル。
あくまで、今ある既存の枠組みの中だけで考えるのであれば、これから残る職業は2つしかないです。
2つというか2種類かな。
超実力主義エリート
まず1つめが、超実力主義で超熾烈な競争をずーっと続ける、一部の知的な職業ですよね。
要するにAIとか機械にできない仕事、ってわかりやすくいうんでしょうかね。これは例えばテクノロジーそのものの研究開発、当たり前ですけど。
これもAIのほうが、そのうちできるようになるのではないかと言われてはいます。
あとはいわゆるホワイトカラーと呼ばれる大きな企業の本社の中で働く人、意思決定を行う人とか。
たまにこのAIの話を聞くと、ホワイトカラーの仕事は全部代替できるって言ってる人いるんですけど、ルーチンワークだから、AIで全部できるとか聞くんですが、たぶん無理ですね、それは。
そういう風に言われてはいるんですけど、人と人がビジネスしてるわけなので全部代替するのはたぶん無理です。
まあ、そういうビジネスが残るのか、人を雇っているビジネスが残るのか、AIだけで回っているビジネスに勝てるのかと言われたら微妙な話はあります。
でも、少なくともホワイトカラーの仕事が全部できるというのはあり得ないと思います。
ただし、この領域というのは、ものすごく競争が激しいし、常に時代に適応してテクノロジーに適応していかなければいけない大変な職業です。
まさに「エリート」と呼ばれるような職業です、ここは。
他にはクリエイティビティが必要なものでも、トップの一流は残るかもしれないですね。
最近はAIが絵を描いたり音楽を作ったりできるんですけど、それを超える感動を創れるような超一流のアーティストは残るかもしれない。
だけどなんか、よくある寄せ集めみたいなやつは今後AIが作るでしょうね。どういうものが流行るのかってAIが分析するんですよ。音楽とかアートとかそれに基づいて創ったりするので。
そういうのを超えられるような感動を創れないと、そういうアーティストの世界も厳しいですよね。
これが1つ目ですね。一部の知的職業。これが1個残る職業ですね。
単純労働
もう1つは単純です。一部の単純労働です。
これは単純なんだけど、機械にやらせるのがなかなか難しいとか、精密な機械が必要すぎて、逆にコスパが悪い、逆に人を雇った方が安い。そういう単純労働です。
あまり思いつかないですけど、ゴミの細かい分別とか、下水道の掃除とか、そういうのは残るかもしれない。
で、ここで考えてほしいのが、これらの競争とかがすべてがグローバルレベルで行われるということです。
同期の日本人の大学生だけが相手なんじゃないんですね。全世界の人が競争相手になるわけですよ。
そう、わかりますか。いいですか。
子供に就職活動させたいのか
そう、で、誰かが言ってた言葉が響いたのでそのままお借りするんですが。
そんな時代にですよ、お子さんとかお孫さんに「就職活動」をさせたいんですかっていうことなんです。
これは別に就職するのが悪いとか、その前の教育に意味がないとか、そういう意味ではないですけど。
例えば最近、先生におすすめした、有名な本。「金持ち父さん、貧乏父さん」という本でも、スキルを磨くために一回従業員ステージを通るのもいいということが書いてありますよね。
だから、そういう明確な目的があればいいですよね。「私は人生でこういうことをしたい、そのためにはこういうスキルとか経験が必要。だからまずはこの会社で5年間働く」みたいな。
金持ち父さんの著者のロバートキヨサキも、セールスのスキルが足りないから、苦手だからっていうことで実際、ゼロックスだったかな、に就職したわけですよね。
ただ、そういう明確な目的なしに、ただ何となく皆がやってとか、今までそうだったからという昭和の価値観で、就活して就職して定年まで勤めて年金で質素に暮らしていくっていうことを、こんなに可能性がある世界で、お子さんにさせたいのかという話なんですよね。
せっかく、さっき言ったみたいにテクノロジー化とグローバル化ですごいチャンスがあるのに、超競争、実力主義でいつ切られるかわからない、そういう知的な職業か、何も要求されないんだけどグローバルで均一化された超低賃金労働者のどちらかに子供をしたい。
そんな親なんていないと思うです。
それは大変な道だし、何よりもったいないんですよ。
「きれいごと」の終焉
さっきも言ったんですけど、グローバル化、テクノロジー化ってものすごいチャンスなんです。
本当に好きなことを仕事にできるようになったんですね。
例えばお金の面で言えば10代で億万長者になる人がいたりとか、ゲームを実況して生活しているとか。
そういう人って大企業の役員以上のお金を稼いでいるんですよね。ゲーム実況で。
「好きなことを仕事にするんだ!」って昔から言われたわけですよ。「やりたいことをやれ」って。
これってちょっと前まではきれいごとだったんですね。「そうはいってもねっ」ていう。「あなただからそうだけど」みたいな。
でも今は違うんですよね。むしろ、今って好きなことをやっている人の方が稼いでいるんです。人気者になってるんですよね。
好きなことをしてて、やりたくてやってるんだから、当然、精神的にもすごい平和だし、自由だし。自分の価値観の通りに生きられているわけです。
だから、ここで最初に戻るんですね。あの話は無駄ではなかったんです。
もう、自分で仕事を創り出すしかないというか、そうした方がいいんです。
自分で未来を創る、自分で新しい仕事を生み出す、価値を創り出す。
絶対にAIにできないこと
単なる言葉遊びと言われるかもしれませんが、自分で新しい仕事を生み出せるなら、文字通りAIに奪われようがないですよね。
だって自分で生み出すんですから。
そう。自由な感じなんですよ。
自分で生み出す。
これが絶対にAIにできないことです。
やりたいことを仕事にする。
AIにやりたいことなんてないですからね。
そう。で、これ、すこし一般的な、きれいな言葉でいいましょう。
それが、「ビジョンを持つ」ということです。
そう。ビジョンを持つということなんですね。
自分は人生で何をしたいのか、何のために産まれてきたのか、どういう才能を持っているのか。
ビジョン、またはちょっと視点は違いますけどミッションでもいいかもしれない。
その才能と、今社会で求められていること、これから求められていることをどうマッチングするのか、どう価値に変えるのかを考えるわけですよ。
ビジョンをもって、自分の才能を見極めて、社会のニーズとマッチングして、どういう価値を創り出せるのか考える。
そのために新しい仕事を創り出す。
これはAIには絶対にできないことです。
だからできる人は、どんな時代になっても勝ち組として、まあもう勝ち負けでもないですけどね、勝ち組として、自由に、自分の思い通りの人生を生きられる人として君臨するわけです。
ビジョンなどそもそも「ない」
ただですよ。僕もよくわかるんですけど、ビジョンを持てって言われてもね、実際、難しいというか。
おそらくビジョンって「これだ」って決まってるものじゃなくて、一生かけて創っていくものだと思うんですよ。自分の人生の目的って。
だから最初は、「こういうことをやりたい」からスタートすればいいと思うんです。
子供のころから飽きずにやっていることとか、人にやりなさいと言われなくてもやってることってたぶんあるんですよね。
そこをスタートに考えれば大丈夫です。
僕なんかも何もいわれなくても、人にずーーっと何か一方的に教えてますからね。
「人の話を聞くことが大事なんですよ」っていうのを教えながらずーっと僕がしゃべってますからね。聞いてないっていう。そう。
そういう風に子供のころからやってることって何かあると思うんですよ。
才能を発掘する
おそらくその中にあなたの才能が隠されているし、お子さんもそうですよ。
よく観察していると、「この子はこういうことばっかりやってるな。これほんと好きなんだな」っていうのが見えてくる。
仮にずーっとゲームしてるとしても、なんかあるんですよ、その中に。よく見るとね。
同じゲームしてても違うんですよね。子供によって。なぜやっているのか、何が面白いのかって。そういうところを見極めていくっていうことですね。
で、こういうことを言うと今度は「やりたいことが分からないです」というのが必ず出てきます。
「自分が何をやりたいのかわかりません。」
その場合どうしたらいいかということですが。
逆から考えましょう。どうしてもわからなければ。つまり、今やっている中でやりたくないことを考えるんですよ。
「満員電車に乗りたくない」とか「嫌いな人と仕事したくない」とか。スタートはそこからでもいいんですよね。
ほんとは、こういうネガティブなものを避けるっていうのはよくないんですけど、スタートのエネルギーとして使う分にはいいと思います。
で、世界の8割の人はそっちの方がいいと思います。
成功哲学ではよくビジョンをもてというんですけど、そういう考え方ができるのは2割くらいです。
8割の人は「こういうことをやりたくない、問題を解決するにはどうすればいいか。」という思考の方が自然なので、最初はそういう考え方でもいいです。
そういう風に行動していると、次第にやりたいことが見えてくるんですね。
で、やりたいことを続けていると、どんどん大きなやりたいこと、いわゆるビジョンみたいなものがイメージとして見えてくるわけです。
だから最初は小さなところからでいいんです。
まずは今考えつくものを考えること。
それがどんどんビジョンになってくるということです。
だから、今考えられることでいいから人生の指針を持っておかないと、とにかく情報過多の現代ではブレまくりますから。
何もできなくなります。あっち行ってこっち行ってと。そう。
自分の信念・価値観・軸
そう。いいですか。だからまずビジョン、やりたいことが土台としてある。
その土台は移り変わっていくことはあってもいいんです。
だけど、いま、土台がないとブレるんですね。
自分の信念とか価値観とか軸とか。
そういうものを持つことがとても大切です。
いいでしょうか。
ハリウッド女優との対談
はい、AI時代の仕事とビジョンということで1時間にわたってお話してきましたが、最後、ビジョンが重要というところにたどりつきました。
で、この一番重要なビジョンについて、見つけ方を、ハリウッド女優である中村佐恵美さんという女性を含めて対談してきました。
日本でOLをされていた佐恵美さんが、ハリウッド女優になろう決心してアメリカにわたって、そこからどのようにハリウッド女優になって活躍できるようになったのか。
そしてこれから先、どんな女優になっていこうとお考えなのか。
そういったストーリーに交えて、佐恵美さんがどうやってビジョンを形にしていったのかを、約1時間の対談形式でお話する動画がありますので、今YouTubeでこの動画をご覧になっているあなたは、ぜひ概要欄に記載のリンク先から対談音声の閲覧登録してみてください。
自動返信ですぐに対談が閲覧できるURLが送られてきます。
また、同じく概要欄のリンク先ではこの動画の音声バージョンがダウンロードできるようにしてありますので、ぜひダウンロードいただいて、何度もお聞きください。
それでは、長い動画になりましたが、最後まで聞いていただきありがとうございました。
感じたこと、学んだこと、感想、ご意見などを私赤塚と川澄先生あてにお送りください。
それでは待ってます。
ありがとうございました。
次回:特別編 ハリウッド女優に学ぶビジョンの創り方
対談動画と今後のお知らせが配信されますが
気に入らなければいつでも解除できます。
あなたの個人情報プライバシーは厳格に保護されます。
中村 佐恵美 (さえみ)さん |
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青山学院女子短期大学を卒業後、三井不動産で4年間のOLを経験した後、人生には、夢を追いかける時期があってもいいじゃないかと、カタコトの英語とスーツケースひとつで渡米。
ロサンジェルスのUCLAのエクステンションで英語を学びながら、アクティングスクールへ通いはじめ、ハリウッドで役者として仕事をはじめる。
出演作に、『ナチュラルボーンキラーズ』、『トゥルーマン・ショー』、『ヒマラヤ杉に降る雪』、『コンタクト』、『LAX』、『NIP/TUCK マイアミ整形外科医』、『ザ・ユニット 米軍極秘部隊』、『HEROES』、『BLOOD THE LAST VAMPIRE』、『犯罪捜査官ネイビーファイル』、など。
著書に「ハリウッド女優になったOL奮闘記」、「そして輝いて」、「幸せの風にのるために」などがある。
現在は、ホロトロピック・ブレスワークのファシリテイターとして、また、フラクタル心理学カウンセラーとして、アメリカでの活動の場を広げている。